クレジットカードは、１９９０年代から２０００年代にかけて急激に利用者を増やし続けていきました。

当然顧客争奪戦は激しく、カード会社はあの手この手の戦略で客を集めました。最盛期には利用するごとに１％のキャッシュバックがもらえるＰ‐ｏｎｅなど、今も語り継がれる高還元率のお得なカードや、多彩なサービスが１枚のカードで受けられる高機能カードが雨後のタケノコの如く現れました。

しかし、こうしたバブル状況が２０１０年、貸金業法の法改正によって一掃されてしまいます。貸付の上限金利が引き下げられ、キャッシングを会社の柱としてきたカード会社は大打撃をこうむりました。

その後は採算を度外視したようなおいしいカードが激減し、無料年会費の有料切り替えや、ポイント還元率を下げるなどの改悪が続きました。

しかし、この大不況時を乗り越えた今、高還元率カードや提携カードの増加など、新しいクレジットカード時代を感じさせる動きが活発化しています。

カード会社がショッピング手数料で稼ぐスタイルにシフトして「使ってもらえるカード」を発行しているのですね。もっと買い物をしてもらおうという意気込みが高還元率カードを復活に導いたといっていいと思います。

さらに、電子マネーの普及と相まって、高還元率をゲットするチャンスは激増しています。また、ＹａｈｏｏポイントとＴポイントがひとつになるなどポイント交換でも新風が巻き起こり、電子マネー連携クレジットカードも、スマホのおサイフケータイ化によって、よりお得なカードが急増しています。

こうしたクレジットカードを取り巻く状況の変化により、消費者にとってカードをお得に使える下地がふたたび整つてきました。クレジットカードを持つなら今がチャンスなのですね。


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